Camera and Photos

カメラと写真の毎日

初めての乗鞍3

ハイマツ

遠くから見る山は緑一面の芝生のようで寝転んでみたいと思った
緑の正体はハイマツで、フカフカじゃなくトゲトゲだ

本格的な登山者も、普通の服装の観光客も、ほとんどが同じ方向へ歩いていく
なにがあるか気になりついていった

振り返ると絶景

アイゼンをつける登山者、子供連れの家族が踏み出す雪道
カオス
子供は5歳くらいで普通の運動靴 手を引かれて歩いていく

この先に何が?

子供が行けるなら私たちだって行けるんじゃないか
一方でアイゼン装着中の人もいる
私は考えた 左側に足が滑ったら、きっと転がり落ちる
滑落、遭難、山岳救助隊に迷惑をかけるんだ

富士見岳口

夫が富士見岳に登ると言い出した
雪道を引き返したから、せめてここに登りたいと言う

頂上は遥か遠く 富士見岳

せっかく登山靴履いてるんだから、行ってくると言う夫
下で待ってるつもりが、ダメなら引き返すに変わり、結局後ろから登ってしまった

頂上は左手奥 富士見岳

最初はなだらかに見えた
左手でカメラを支え登り出す  無知・無謀 

どんどん登る夫 富士見岳

伊吹山は9合目の駐車場まで車で行った
頂上まで息絶え絶えで歩いた
その私が写真を撮りながら登る

頂上で座り込む夫 富士見岳

昔から、なんで人は山に登りたがるんだと思ってた

絶景が広がった

乗鞍スカイライン公式サイトの、バスターミナルから山頂まで約25分
登山口から約10分とあるのは反対側から登った場合
富士見岳の標高2817m  
畳平は2702m
100m登るのに40分以上かかった
何度も引き返そうと思った

下山する 富士見岳

下りは怖くて腰が抜けそうだった 滑ったら最後だと必死で踏ん張った

下山途中 富士見岳

当然誰も助けてくれない、降りないと帰れない
これが私の初登山だ
帰宅して数日後、両膝の痛みが始まった

写真を撮りたいから山に登るなんて絶対にダメだと思う
登り方を知らず、下山の仕方を知らず、5歳児より体力がない

山の登り方、歩き方を覚えること、体力をつけることが課題になった

「この先に何が?」の答えは肩の小屋と剣ヶ峰で
雪に覆われた箇所は車も通れる道幅の道路だった