慶沢園
1926年(大正15年)
住友家15代吉左衛門から大阪市へ、本邸とともに寄贈された。
林泉回遊式庭園。
作庭:「植治」こと第7代小川治兵衛氏
この場所から撮ると額縁効果。
額縁に収めた絵画を鑑賞しているように見える。
天王寺動物園の近くにあるとは思えないほど静かだ。
中央部に大きな池を配置し、築山を築き、その周辺には飛石や橋をめぐらせている。
沢渡り(さわたり)の手法。
写真中央に大阪城の天守閣。
左手は大阪市立美術館本館。
住友家本邸があった場所に建てられた。
天王寺動物園は幼稚園や小学校の遠足で行った。
大阪市立美術館は小学校の作品展の展示があった。
母方の祖父母の家が美章園(阿倍野区)にあり
天王寺駅で阪和線に乗り換え、美章園駅で降りた。
朝食はレモンティーとレモンの皮を刻んだサラダとトースト。
幼稚園児にはレモンの皮は渋くて苦手だった。
曽祖母と百人一首(主にぼうずめくり)をしたり
祖父と囲碁(主に五目並べ)をしたり
庭の池にいた鯉を釣りたいと言ったら、祖父が網で掬い上げてくれた。
慶沢園のあずまやに腰掛けていたら、たくさんの思い出がよみがえった。
(慶沢園や住友家と比べてはいけないけどね)
祖父母の家がなくなり、天王寺駅に行く機会もなくなった。
何十年ぶりに天王寺駅に降りたのかわからない。
私にとって、天王寺は祖父母の家に行く乗り換え駅があるところ。
父方のお寺のあるところ。
通天閣や新世界は行ったことがない。
ビリケンさんが、なんなのかいまだにわからない。
こんな大阪人もいるのだ。
2016年4月 iPhone5s